火曜日, 8月 22, 2006, 06:22 AM - 2006年08月
大阪から帰る途中、ラジオできいた高校野球の決勝戦には、本当に感動しました。それに比べてプロ野球はどうしてこうも盛り上がらないんだろうと思います。やはり、高校野球では一試合ごとに今までの努力を結集して、負けたら終わりなんだ、というひたむきさが感じられるのに、プロ野球にはそれがないということか。お客さんに必死のプレーを見てもらって、感動させようという「プロ意識」に欠けているところが多いということなのかなあ。夏は野球観戦をしながらのビールのうまさがこたえられませんが、信用情報の『レーダー』というコラムにかかれていた「ビール川柳」のいくつかを紹介しましょう。
� 崔産�に ビール２本と 父が書き」・・・もう一本飲ましてくれよ、というオヤジのささやかな願い
�◆嵌�泡酒 飲んで格差を 生きのびる」・・・カネがないときは、しょうがないか。
��「豪快に イナバウアーで ジョッキ干し」・・・これが一番。いい仕事をして、気持ちよく飲みたいものですね。
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月曜日, 8月 21, 2006, 06:58 AM - 2006年08月
日曜日の夜は、四日市の花火大会。私は、家の二階の窓から、ポーン、ポーンという音と、かすかに見える丸く大きな光の輝きを楽しみました。昼間とはちょっとちがうさわやかな風を感じながらの花火見物は、夏の終わりを告げる風物詩でもあるようでした。もうひとつ、ポーン、ポーン、という花火の音で思い出したのは、根室の沖、貝殻島付近の北方領土海域で、ロシアの警備艇に銃撃を受けた日本の漁船のことです。これも、６１年前の終戦直前の８月８日に、日ソ中立条約を侵犯してソ連が樺太・千島列島に侵攻し、北方領土をも実効支配するに至った、という戦争の負の遺産なのです。戦後１９５１年ののサンフランシスコ講和条約の締結以降、日本は何度もソ連（ロシア）との間で、北方領土問題を解決し、平和条約を結ぶチャンスがあったのに、それをやってこなかったのは、政治家や官僚の怠慢ということだと思います。亡くなった若い船員はその犠牲になったわけで、大変お気の毒です。
ところで、北方領土というのは、根室半島の北東に連なる、順に、歯舞（はぼまい）諸島、色丹（しこたん）島、国後（くなしり）島、択捉（えとろふ）島、という４島のことをいいます。 漁船が拿捕された、貝殻島は歯舞諸島と根室半島のほぼ中間にあります。また、その昔、森繁久弥が歌った「知床旅情」にあるように、知床半島からは国後島が間近に見える位置にあります。「は〜るかクナシリに〜、白夜はあける〜」と自然の美しさにうっとり出来る平和な日々は、北方領土にいつ訪れるのでしょうか。
水曜日, 8月 16, 2006, 05:48 AM - 2006年08月
お盆休みの真ん中の８月１５日は、もちろん終戦記念日ですが、毎年のことながらテレビで高校野球を見ていると、試合の途中でも正午には選手や観客のみなさんが直立不動で戦没者に黙祷をささげる場面があり、いつも感動で胸の震える思いをしています。今年もその場面があって、若者たちに戦争の悲惨さと先人の尊い犠牲を伝えるひとつの方法として、とても大事なことだ、これからも是非続けてほしいと思いました。また、８月６日は、６１回目の広島の原爆記念日でした。戦争とはいえ、罪のない何十万人もの人が、一瞬にして殺されてしまったという歴史の事実を私たちは忘れることは出来ません。改めて、今日の日本の繁栄はこうした尊い犠牲の上に成り立っているのだということを、毎年この時期になると思い出すから不思議なものです。
ただ、今年の８月１５日は、午前中に小泉総理が靖国神社を参拝したと言うことが大きく報じられて、その是非を問うマスコミの報道のかまびすしいことと言ったらありません。戦前の靖国神社が、「靖国でまた会おう」というきれいな言葉のもとに、有為の若者を戦場に送り出す役割を担ってきたという歴史的な背景から、私自身は靖国神社に参拝することには違和感があります。ましてや、総理が周辺諸国の人々や指導者の感情を無視して、「心の問題」という自分の都合でもって参拝を強行するのは、一国の指導者として責任ある行動とはいえないと思っています。
私は、太平洋戦争は日本がすべて悪く、米中をはじめとする連合国に戦争責任は無い、という考えに賛成しているわけではありません。戦争をすれば、必ずどちらにも言い分があるのであって、一方が１００％悪く他方は１００％正しいなんてことはありえないだろうと思っています。ただ、私がもし総理であれば、「公約を守るために」靖国を参拝するのではなく、国民に冷静な歴史認識を持つことと、近隣諸国への配慮を忘れないことを訴えるでしょう。国の指導者たるものは、いくら自分の人気につながるからといって、いたずらにナショナリズム（民族主義＝日本民族としての優越意識）をあおるようなことを言ってはいけないのです。
８月１５日の「靖国報道」でひとつ気になったのは、いくつも見たニュースの中で、ＮＨＫのアナウンサーだけは、小泉さんのことを、「首相」とか「総理」とかいう表現ではなく、例外なく「小泉総理大臣」と連呼していたことです。これは、北朝鮮のことをしばらく前まで「朝鮮民主主義人民共和国」と報道していたのと同じで、どこかから圧力が掛かってそう言わされているとしか思えません。あれだけ「小泉総理大臣」を連呼されると、マインド・コントロールされるようなもので、なんとなく総理のやっていることは正しいと思えてくるのが普通の人の心理でしょう。心理学の知見のある人が読者にいたら、教えてください。番組の中のアンケートで、首相の靖国参拝に賛成するという割合が他の世論調査に比べて高くなったのもその影響を受けたせいかもしれません。こうなると、ＮＨＫは「大本営発表」によって好戦的に世論を誘導していった戦前の報道機関の過ちを繰り返そうとしているかのようで、非常に危険なことだと思います。みなさんの中で、１５日の夜の７時のＮＨＫニュースのなかで、「小泉総理大臣」という言葉が３０回ほども繰り返されたことに気づいた人はいますか？
水曜日, 8月 9, 2006, 06:45 AM - 2006年08月
８月７日（月曜日）午後に、亀山にあるシャープの液晶工場を見学する機会を得ましたので、今日はその報告です。現在稼働している第一工場は、１，６５０億円を投資して作られた、ということですが、国立競技場がすっぽりと入ってしまう、という５階建てのビルディングの規模にまず圧倒されます。この工場で、液晶パネルから、吉永小百合さんがイメージキャラになっている「アクオス・亀山モデル」という大型の液晶テレビまでが一貫生産されているということです。
約２千人のシャープの社員と、２千人の派遣社員、それに、現在建設中の第二工場には約４千名の工事関係者、周辺１９社の協力工場の社員４千名まで合わせると、全部で１万２千人という規模です。
シャープがこの亀山工場を自慢するポイントは二つあって、一つは無論その技術水準の高さです。特に、２０以上もある工程全体で、総合歩留り９０％以上（各工程でのロス率は０．５％以下）を達成するという生産技術水準の高さは世界でも群をぬいていて、それだからこそ、中国や東南アジアでの工場稼働ではなく、日本での生産にこだわったのだ、ということです。日本人一人一人の工程管理技術の確かさや、部品産業群の技術水準の高さ、など総合的な力が求められるからです。
もうひとつシャープが自慢するポイントは「スーパーグリーン・ファクトリー」、つまり、環境への負荷の軽減ということを徹底的に追求した工場の設計、及び、日常の生産工程になっているということです。
�々�場の屋根や壁面に張られた太陽光発電装置によって、工場全体の照明用電力をまかなっている。
��一日９，０００トン相当の洗浄用の水を１００％リサイクルして使っている。
�１娉重形灰�スを使ったコージェネレーション・システムによって、消費電力の約三分の一をまかなっている。
�っ録迷从�として、免震装置をつけ、震度７の地震にも耐えられる設計としている。 などなど。
ＩＳＯ１４００１をはるかに超える基準で、大変なお金を掛けて環境対策が施されているわけですが、それは、「亀山モデル」を指名して液晶テレビを買われるお客さんの多さによって、つまり、技術や環境への配慮に付加価値を求める消費者の行動によって報われているといいます。
このあたりは、私たちの日常の生産活動や、Ｍ−ＥＭＳ（三重環境マネジメント・システム）の活動の推進についても参考になるポイントだと思いました。
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水曜日, 8月 2, 2006, 06:23 AM - 2006年08月
きのう、三重銀行の決算報告会に出席することが出来ました。まず、井上頭取から、業況についての説明がありました。預貸金も順調に増え、経常利益も過去最高の１００億円に近づくなど、好調な決算となっており、こうした傾向は今後もしばらく続きそうだということです。銀行の経営基盤がしっかりしてくれて、それが地場の企業の活力に結びついていくといいんですけどね。記念講演では、ジャーナリストの嶌信彦さんが「これからの日本・・・甦る企業と地域」という演題で９０分間熱弁を振るわれました。２０世紀は企業と男性が主役だったけれども、これからの１０年は、女性とシニアが主役になるから、彼らのハートをつかむような、付加価値を持った商品やサービスを提供しなきゃいけない、ということを目の前に置いてあったペットボトルの水を例にとって、話してくれました。
「ペットボトルの水は、５００ｃｃで１５０円、つまり、１リットルで３００円。一方、値上がりはしたといっても、アラビアから持ってきた石油から作られるガソリンは、１リットルで１５０円、しかもその半分は税金だ。つまり、信州でとれた水は、アラビアから持ってきたガソリンの４倍の値段で買われている。これは、『感性』の問題で、健康・安心・安全といった、漠然とした付加価値に喜んでお金を出すという傾向が強いからだ。企業ばかりでなく、地域も、『シャッター街』を嘆いているばかりでなく女性やシニアの心を引き付ける街づくりの工夫をしなきゃだめだ」ということを、広い会場いっぱいに生の声で聞こえるほどの迫力で語ってくれました。
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