火曜日, 1月 17, 2006, 04:56 PM - 2006年01月
今日の夜、ライオンズクラブで「経営者のための経済学入門」という演題で講演をすることになっています。「合成の誤謬（ごびゅう）」といって、個々人の最適行動が、必ずしも社会全体にとっては最善とならないケースがある、という経済学上の真理を、例を挙げて噛み砕いて解説しようという試みです。 そこで昨晩、帰省・自宅療養している息子にこの講演のハーサルを聞いてもらいました。すると、�〇�間を節約するのなら前段の部分を少し飛ばした方がいい。�∋�例のそれぞれについては、政府の役割をもう少し突っ込んで解説したほうがいい。��最後の結論の部分では、講演を聞いているクラブメンバーの人にとってどういう関わりがあるのかを説明したらいい。などという反応が返ってきました。ついでに、パワーポイントというソフトを使った資料の作り方、操作の仕方まで教えてもらいました。「我が子に教えられるとはこのことか」と感激した次第です。過労で倒れてしまうなど、自己管理能力を問われる面がある一方で、会社を興して七人の部下を率いているという経験の蓄積はただごとではないのだ、ということを感じさせます。親ばかかな・・・。でも、みなさんにとってもいずれは息子や娘に「教えられる」というときが来るのではないでしょうか。・・・この講演録は、「社長の一言」のページ 「経営者のための経済学入門」 にあります。
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火曜日, 1月 10, 2006, 04:55 PM - 2006年01月
今日は、借金について一言。テレビを見ていると、サラ金の宣伝がやたら多くなったなあと思うし、中には、Ｍ銀行だとか、Ｓ銀行だとか、立派そうな名前の銀行も、サラ金みたいなことをやっている。ちっとくらい借りたってええんやないか、と思ってもみたくなるでしょう。
こわいのは、借金というのは一度借りてしまうと、どんどんと膨れ上がることはあっても、なかなか減ることはない、ということです。これは人間の悲しいさがで、易きに流れるという性質から、一度使い癖がついてしまうと、その生活のレベルを下げることができないからです。
住宅ローンや自動車ローンのように、大きな買い物をしても毎月計画的に収入の範囲内で返済が予定できるのであればまだいいのですが、クレジットというのは、一回ずつの金額はそう大きくなくても返済の計画があいまいで、自分もあまり借金をしているという意識が薄いのが危険です。なんといっても、収支つじつまが合うように、つつましい生活を心がけるのが一番です。
周りの人が生活がすこし派手になって、サラ金などに手を伸ばしそうになったら、諫めてやるのが本当の友達の親切というものでしょう。ましてや、友達がお金を借りに来ても、親切のつもりで貸したりしてはいけません。「お金を貸すのは友達をなくす近道」と思ってください。あとで必ずトラブルのもとになりますし、決して本人のためにもなりません。あげるつもりで電車賃を出してあげるくらいなら、いいんですけど。みなさん、どう思いますか。
金曜日, 1月 6, 2006, 04:54 PM - 2006年01月
昨日、朝礼でお話した新年の挨拶をまとめておきます。今年は例年になく寒さの厳しいお正月となりましたが、家族との団欒などでゆっくりと過ごすことができましたでしょうか。世間では、景気が少し良くなってきてこれからの見通しも明るいなどといいますが、私たちの業界はなかなか、そう甘くはないようです。ただ、じっと待っていれば何とかなる、というものではありません。幸運をつかむためには、自らワンランクアップを目指すという努力が必要だと思います。
そこで、ひとつの提案ですが、去年一年を通してやってきた５Ｓ運動、これは継続しつつ、もうひとつハードルの高い，ＩＳＯ９００１（品質管理の国際標準）に挑戦してみてはどうかと思っています。この認証をうるためには、相当の手間ひまがかかりますし、お金もかかります。後の維持管理も大変です。ただ、こうした目標にチャレンジすることによって、一人ひとりの技術水準の向上にも役立つだろうと思います。また、同業他社の中には既にこのＩＳＯ９００１の認証を取得しているところもあることから、お客様の信頼を得て仕事をさせていただくためにも重要なことになってきます。
今後、ＩＳＯ認証取得という方向で準備を進めていくためにも、また、一人ひとりの技術レベルを上げるためにも、やる気と能力のある人には様々な教育研修にも力を入れてゆきます。資格の取得についても業務に関連することであれば会社としても出来うる限り支援をしてゆきたいと考えています。みなさんの協力と発奮を是非お願いしたいと思います。
一方、私自身についても、今年は「行動する社長」として、出来るだけ席を暖めずに色々なところに首を突っ込んでいきたい。�，泙此�楠工場の「朝会」にでるために、朝は原則として楠工場に出勤し、１０時半に本社に戻る。�△�客様（原糸メーカー・カーペットメーカー）を訪問する頻度をアップする。��マスコミ・インターネットを通じた情報発信にも注力し、地元経済界・学界に人脈をつくる、といった点に頑張っていきます。もちろん社内のコミュニケーションも積極的にやります。ゴルフで腕を上げるのは今年はあきらめます。
こんな様なことを通じて、今年一年、明るくて仕事をしやすい雰囲気をつくって、世の中になくてはならない会社――ＮＯ．１でなくてもいい、オンリーワンでありさえすればいい――にしていきたいと思います。みんなで協力して、そういう会社を作っていこうじゃありませんか。 エイエイオウ！！！
月曜日, 12月 26, 2005, 04:53 PM - 2005年12月
２２日・２３日の両日にわたる大雪で、仕事も大混乱となってしまいました。出勤が出来ない方も何人かみえましたし、楠工場は安全のために２２日の夜勤の営業を停止して、別の日に振り替える事になってしまいました。みなさん本当にお疲れ様でした。今年も残すところあと一週間、営業日はあと３日しかありませんが、風邪など引かぬように注意しながら、抜かりないように、悔いのないように、一年の最後を締めくくりましょう。
２２日(金)から、マレーシアの交換派遣生、Ｙ．Ｚ．君（１７歳）をホームステイのホストとして受け入れています。中国系の敬虔な仏教徒で、牛肉は食べませんがそれ以外は刺身もおでんも何でも食べます。ごはんも３杯おかわりします。お父さんは事業家で錦鯉が１００匹以上も泳ぐような大豪邸に住む富豪ですが、本人は家族思いで、素直で、礼儀正しいと三拍子揃い、きちんとした教育を受けているなと思わせる好青年です。
２２日(木)・２３日(金)は工場見学ほか市立博物館など雪の中を市内散策、２４日(土)は私の母のいる湯ノ山のグループホームのクリスマスパーティに一緒に参加し、施設の人たちから大歓迎されました。２５日(日)には京都見物に、東京から帰った次男の哲平も一緒に行ってきました。
英語でのコミュニケーションはお互いに外国語になる（Ｙ．Ｚ．君の第一言語は中国語、他に英語とマレー語がある程度しゃべれる）ので大変ですが、哲平とはコンピューターという共通の言語があって、お互いに非常に進んだ技能を持っているので、この辺で意気投合しているようです。
３０日(金)まで預かりますので、みなさんにはなにかとごやっかいをおかけしますが、国際交流のためよろしくご協力をお願いします。
水曜日, 12月 21, 2005, 04:52 PM - 2005年12月
昨日大阪へ出張したときに地下鉄のつり広告を見ていたら、藤原正彦氏の「国家の品格」という本が紹介されていました。早速ジュンク堂でこの本を買って流し読みをしました。耐震偽装やら、少女殺害といった世相を見ていると、もはや日本では性善説は通じないのではないか、でも、日本人が忘れかけた「情緒」や「惻隠の情(ソクインノジョウ・・・弱いものをいたわり大切に扱う心)」などの伝統的な精神こそが国家を救うと、藤原氏は訴えています。私が実践しようとしているのは、この「惻隠の情」という精神ではなかろうかと思いました。先日の三重大学での講演でも、「私の経営哲学」という話の中で一番強調したのは、「どんな人であっても能力に差はあっても、それぞれにこの社会の中で役に立っている。そういう平凡な人が、誇りを持って働ける場所を、私は提供し続けたいのだ」ということでした。
今日は忘年会で酔っ払って、少し気持ちが高ぶっているのかもしれませんが、「惻隠の情」・・・これは私の座右の銘にきっとなることでしょう。
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