月曜日, 12月 26, 2005, 04:53 PM - 2005年12月
22日・23日の両日にわたる大雪で、仕事も大混乱となってしまいました。出勤が出来ない方も何人かみえましたし、楠工場は安全のために22日の夜勤の営業を停止して、別の日に振り替える事になってしまいました。みなさん本当にお疲れ様でした。今年も残すところあと一週間、営業日はあと3日しかありませんが、風邪など引かぬように注意しながら、抜かりないように、悔いのないように、一年の最後を締めくくりましょう。
22日(金)から、マレーシアの交換派遣生、Y.Z.君(17歳)をホームステイのホストとして受け入れています。中国系の敬虔な仏教徒で、牛肉は食べませんがそれ以外は刺身もおでんも何でも食べます。ごはんも3杯おかわりします。お父さんは事業家で錦鯉が100匹以上も泳ぐような大豪邸に住む富豪ですが、本人は家族思いで、素直で、礼儀正しいと三拍子揃い、きちんとした教育を受けているなと思わせる好青年です。
22日(木)・23日(金)は工場見学ほか市立博物館など雪の中を市内散策、24日(土)は私の母のいる湯ノ山のグループホームのクリスマスパーティに一緒に参加し、施設の人たちから大歓迎されました。25日(日)には京都見物に、東京から帰った次男の哲平も一緒に行ってきました。
英語でのコミュニケーションはお互いに外国語になる(Y.Z.君の第一言語は中国語、他に英語とマレー語がある程度しゃべれる)ので大変ですが、哲平とはコンピューターという共通の言語があって、お互いに非常に進んだ技能を持っているので、この辺で意気投合しているようです。
30日(金)まで預かりますので、みなさんにはなにかとごやっかいをおかけしますが、国際交流のためよろしくご協力をお願いします。
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水曜日, 12月 21, 2005, 04:52 PM - 2005年12月
昨日大阪へ出張したときに地下鉄のつり広告を見ていたら、藤原正彦氏の「国家の品格」という本が紹介されていました。早速ジュンク堂でこの本を買って流し読みをしました。耐震偽装やら、少女殺害といった世相を見ていると、もはや日本では性善説は通じないのではないか、でも、日本人が忘れかけた「情緒」や「惻隠の情(ソクインノジョウ・・・弱いものをいたわり大切に扱う心)」などの伝統的な精神こそが国家を救うと、藤原氏は訴えています。私が実践しようとしているのは、この「惻隠の情」という精神ではなかろうかと思いました。先日の三重大学での講演でも、「私の経営哲学」という話の中で一番強調したのは、「どんな人であっても能力に差はあっても、それぞれにこの社会の中で役に立っている。そういう平凡な人が、誇りを持って働ける場所を、私は提供し続けたいのだ」ということでした。
今日は忘年会で酔っ払って、少し気持ちが高ぶっているのかもしれませんが、「惻隠の情」・・・これは私の座右の銘にきっとなることでしょう。
土曜日, 12月 10, 2005, 04:51 PM - 2005年12月
小学生の女の子が無残に殺されてしまうという事件が相次いでおこり、物騒な限りです。何の罪もない子供によくこんなひどいことが出来るなと、犯人に対しては強い憤りを感じます。なくなられたお子さんたちのご冥福をお祈りするとともに、一刻も早く犯人に裁きが下ることを願っています。ところで、経済面では、みずほ証券が単純ミス(64万円で1株売る、というところを、1円で64万株売るというふうにコンピュータのインプットをまちがえた)のために、300億円もの大損をすることになるばかりか、市場が動揺して平均株価が2%(12兆円)も下がってしまうという異常なことが起こったというニュースが連日報道されています。
自分もディーリングの世界にいたことがあって、売りと買いの注文を間違えてしまったりということは日常茶飯事でしたので、たぶん新人ではないかと思われる、間違えた張本人のディーラーの顔を思い浮かべると、気の毒でなりません。チョンボもこれだけ大きくなってしまうとただでは済まないでしょう。本人はもちろんのこと、その上司も、そのまた上司も監督責任を問われて首か左遷ということになるでしょうし、社長も引責辞任ということになるかもしれません。
でも私が裁判官であれば、一番の責任者は、管理者である東京証券取引所と判決を下すでしょう。常識で考えれば絶対に起き得ないような取引が成立してしまうこと自体が異常だと思います。常識の世界では一日の値幅制限外の価格で、しかも企業の発行株式総数よりも多い株の取引など発生しようがありません。
ところで、この株を1円で千株でも買っていたら6億円の大もうけが出来ていたのに残念。でも、実際に大もうけをした人たちがいるわけで、その人たちがパーっとお金を使えば世の中の景気が少しは良くなるということで、みずほ証券には気の毒だけど、まあ、慈善事業をしていただいて、めでたし、めでたし、というわけにはいかないかな。
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木曜日, 12月 8, 2005, 04:50 PM - 2005年12月
裁判員制度というのを知っていますか。昨日、津地裁のO判事補から話を聞く機会があったのですが、いよいよ、四年後の平成21年5月から始まるのだそうです。殺人や、強盗など重い罪に問われた人の裁判に、1件について6人の裁判員が集められ、3人の裁判官とともに審理に当たることになります。国民の義務として、特別な不都合がない限り辞退はできないことになっているそうです。場合によっては、数ヶ月にも及ぶことが予想されますので、呼ばれた本人は大変な苦労をすることになりますが、その間、仕事は出来なくなります。
むろん、会社は裁判員になるための休業を拒否できませんし、社員としての身分は法律によって守られます。何よりも、私自身がこういった社会的な活動にはみなさんに積極的に参加してほしいと願っている方ですから、多少仕事の面で不都合が出るようなことがあってもやむをえないと思っています。安心して、社会奉仕だと思って参加するように心がけていただきたいものです。ただし、人を裁くことになる訳ですから、よくよく勉強してもらわないといけませんよ。
火曜日, 12月 6, 2005, 04:50 PM - 2005年12月
昨日の日経新聞の「春秋」というコラムに住友財閥に伝わる商道徳についての話が出ていました。広瀬宰平(ひろせさいへい)という総理事(大番頭)が、四国にある別子銅山の支配人をしていたころ、「常に公利・公益を旨として営業の針路を取る」という演説をしていたことが書かれています。また、広瀬に続く総理事であった伊庭貞剛(いばていごう)は、「浮利にはしらず」(安易につかめる利益に飛びついて本業を見失ってはいけない、という意味)という有名な教訓を残したということです。
今、話題になっている耐震偽装の問題など、彼らに言わせればもってのほかということになるでしょう。企業として長く生き延びようとするならば、社会道徳に反するような商売の仕方をしてはならないということです。
その家訓を引き継ぐはずの三井住友銀行が、弱みにつけ込んで金融商品を融資先に売りつけたとされるのは、「心」を忘れたのではないか、と日経新聞は書いています。
私たちも、モットーとしている「頭(HEAD)・手足(HAND)・心(HEART)」のトリプルHでお客さんに奉仕をするという気持ちを常に忘れないようにしたいものです。
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